コケかたもラブリーな運命の人

「コケかたもラブリーな運命の人」

実はその子は私が密かに恋焦がれていた相手だった。大学入試の帰り道、とある駅のホームで一目ボレしてしまった相手だ。合格発表の掲示板の前で再会し二目ボレしてしまった相手だ。クラス発表の前で再々会し、完全に魂をいぬかれてしまった相手だ。私にとっては、まぎれもなく一方的に運命の人だったのである。もちろん彼はそんなことには気づくよしもない。 その彼が、機嫌よくその演奏を聴いていたのだ。うれしそうだった。偶然にそうなったとはいえ、なんだか私も、その子のお気に入りの曲を聴かせてあげることができてうれしかった。 しかしその演奏はいきなり途切れ、突然、にっちもさっちもどうにもブルドッグ♪がかかったのだ。 「ビビッた~なんやこれ、いきなり変わるなよぉ~」 とその子は思いっきりずっこけていた。その「間」といいずっこけ具合といい、実にすばらしかった。まあなんてらぶりーゥなコケかた!すてきすぎる。ホレボレ×300メートル(意味不明) 私はその子のずっこけ具合が今でも忘れられない。ブルドッグ♪で当時のなつかしい記憶がよみがえってしまった。うるうる。 だけどその時まわりにいたはずの、その他のメンバーの様子は全く記憶に残っていない。 その曲は今だにこの↓部分しか知らない。そこしか入ってなかったし。 にっちもさっっちもどうにもブルドッグ♪

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